ひび(罅)と溝(みぞ)はどちらが深刻?

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今回のテーマ

ある中国人からの質問です。

人間関係を説明する時に「ひび(罅)」と「溝(みぞ)」はどう使い分ければいいですか。

今回は、「ひび」と「溝」の使い分けについて検討したいと思います。

では、それぞれの言葉の意味を掲載します。

解説



「ひび」
心身・人間関係などに生じた故障や不和などをたとえていう語。
慣用的に「ひびが入る」という
「友情にひびが入る。」
「骨にひびが入る。」
「二人の関係にひびが入る。」
「小さなひび」、「大きなひび」

「溝」
人と人との間の意見・感情の隔たり。
「親戚間の溝が深まる。」
「彼との間に溝が出来る。」
「彼との間には溝がある。」
「彼との間の溝が深まる。」
「あの2国(間)には溝がある。」
「小さなひび」、「大きなひび」

「ひび」の例文からわかるように、「ひび」は物体や気持ちに使われます。
物体や気持ちに傷が出来るという意味です。また「ひびが入る」というように、不和の始まりによく用いられる場合が多いです。

一方で「溝」は「ひび」と違って複数の主体を前提にし、その間に隔たりがあるという意味です。

「ひび」や「溝」のほかにも「亀裂」という言葉があります。亀裂=ひび割れ

「友情に亀裂が入る。」
「2国間には亀裂がある。」
「彼との間には亀裂がある。」
「小さな亀裂」、「大きな亀裂」
「亀裂が走る。」
「チームの結束に亀裂が生じる・出来る。」

まとめ

以上、「ひび」と「亀裂」の違いを説明しました。加えて「亀裂」という語彙も説明しました。何か質問等がございましたら、遠慮なく質問をしてくさだい。