「は」と「が」の使い分け⑥ 「は」を使った文章を「が」を使った文章に書き換えるには?

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今回のテーマ

「太郎は学校に行く」と「太郎が学校に行く」には意味の違いがあります。


では、「は」を用いた文章を「が」を用いた文章に書き換えるにはどうすればいいでしょうか(逆も然り)

今回は、「は」と「が」を入れ替えた文章作成術について解説します。



「Aが~だ」は「~はAだ」に置き換えられる

第1回・3回の記事において、「が」は、ある一定の範囲内から選び出している意味があると解説しました。

書き換えはこの用法に基づきます。

この用法の使い方について以下のリンクからご覧になってください。

改訂増補版!「は」と「が」の使い分けの方法①
「が」と「は」の使い分け ③ これだけはおぼえて欲しい!


例文

「太郎が社長だ。」→「社長太郎だ。」
「私が設計しました。」→「設計したの私です。」 (口語では「設計は私です。」とも言える。)


比べてみよう   

「が」の文章を「は」の文章に替えました。では、この「は」を、文章の並びは替えずに、「が」に替えたらどうなるでしょうか?


「社長太郎だ」→様々な役職が存在していて、その中の社長という役職には太郎が就いている。

以上のような意味に解釈できますが、もしかしたらあんまり使わないかもしれません。

使うとしたら次のような状況でしょう。

(起業時に)「社長が太郎だ。そして取締役が次郎だ。」

(劇で配役をきめる時)「主役が太郎だ。A役は次郎だ。B役が三郎だ。」


「設計したの私です」→発案、設計、実行などの工程があって、その中で設計をしたのが自分であるという意味。


まとめ

「は」と「が」の書き換えを解説しました。

基本が分かれば難しくありませんね。何か質問がある場合は遠慮なくどうぞ。